~カフェ&ランチとパン工房、4つの物語~

~これは、お気楽でちょっと食いしんぼうな、OL兼業シュフの私が出会ったお店のお話です。
居心地が良くて、優しい味わいのメニューが並ぶカフェ&ランチ、月2回だけ販売される、隠れた人気のパン工房。
いろんな人とのジーンとくる出来事などもありました。

フツーの日常の中で見つけた私のワクワクを、アナタにもおすそ分けしたいと思います❤
良かったら、チェックしてくださいね(*^_^*)~

第二話 カフェで出会ったパンに会いに行く

うわ、オイシっ!!これって、ワタシ好みです❤

気ままなドライブも終わって、自宅へ。

――はぁっ、リフレッシュできました。

ほっと一息、買ってきたパンとともにお茶タイム。

お店のお姉さんが、

「いちばん人気なんですよ」

とすすめてくれた、クランベリーとチーズのバトンを食べよ♪

 

おもむろに包み紙を開いてみると、

フランスパンの生地に、クルミや赤いクランベリーがチラリと顔をのぞかせていた。

手で半分にちぎって、ひとくちかじったら、サクッ!とした食感。

香ばしく焼かれたパンからは、小麦粉の旨みがにじみ出ている。

クルミの歯応えが心地いい。

クランベリーの甘酸っぱさが、クリームチーズを引き立てています~(^◇^)

 

――うわ~い!このパン、おいしい~!!!

どんぴしゃで、私好みです(*^^)v

もっと他のパンも、食べてみたいな。

 

早速、ソラトコでもらったハウスカードで、お店のホームページを検索した。

――ナニナニ、パン販売は、毎月第一・第三火曜日、

自宅工房にて、13:00より販売、だって。

よーし、それなら来週だね。絶対、行くぞー!!

<!--写真入稿待ち-->

これがクランベリーとチーズのバトン。

ベリーやナッツ、クリームチーズなど、いろんな味が楽しめました。

サクサクっとしてて、食べやすかったよ。

その店はフツーの住宅街にあった!

で、待望の第一火曜日。

ホームページからプリントアウトした地図をもって、GO!

――お店は、湖西にあるんだ。

琵琶湖大橋から堅田方面へ進み、ローズタウンへと入っていく。

地図によると、真野北小学校と、幼稚園の近くらしい。

 

地図にならって道を進み、家を確認していく。

おしゃれなお家が、たくさん並んでる。

その一角に、あった!

 

DSC09100

グリーンの外壁と白いテラス、シュロの木が素敵なお家。

この看板が目印です。

いろんなパンが、こんなにたくさん(*^_^*)

ドキドキしながら、お店のドアを開けたら…

玄関中に、パンのいい香り~♪

――うわーー、棚の上にパンが並んでる~

 

ふわっと大きな山食パン、フランスパンやクッペなどのハード系、ボリューム感のある調理パン、それにフルーツがトッピングされたデニッシュなんかのスイーツ系!

つい、たくさんのパンを目の前に、品定めモードに。

はやる気持ちを落ち着かせねば☆

 

 

DSC09093 DSC09091 DSC09092

スイーツ系のパンは、季節感がある素材を組み合わせてあります。

フランスパンや山食パンは、小麦粉のおいしさが際立って、料理との相性バツグン!

 

しばらくすると、工房から女の人が出てきた。

「この間、ソラトコさんで、こちらを教えてもらいました」

「わざわざ、いらしてくださったんですね。ありがとうございます」

――そんな~。ただ、食いしんぼうなだけですって…(#^.^#)

「たくさん種類があるんですね」

と、気恥かしさをはぐらかして、パンを見た。

 

そこに、クランベリーとチーズのバトンがあった。

「あ、これ、食べました。ソラトコさんですすめられて。

すごく、おいしかったです。それで、一度お店に来たいと思ったんです」

「まぁ、嬉しいです」

 

初対面のキンチョーも解けて、あれこれと聞いてみる。

「パンは、ハード系がお得意なんですか?」

「いえ、そういう訳ではないんですけど。

皆さん、それぞれにお好きな種類がおありですものね。

ひと通りのものを、焼かせていただいています」

その答えに、私は意外な感じがした。

 

こう見えて私、これまでに、いろんなパン屋さんに行った。

ざっと100軒は超えてると思う。たぶんだけど。

こだわりのあるお店は、店主の好きな、売りたいパンを並べていることが多かった。

――このお店では、お客さんの好みのパンを焼いているのね。

それだけでも、いいお店だと思う。

そしてもちろん、ムッチャおいしい(私の好きなタイプのパンです(*^_^*)

 <verbinden(フェルビンデン)>って、どんなイミ?

 すっかり、気を良くした私は、また聞いてみた。

「フェルビンデンって、どういう意味ですか?」

「ドイツ語で“つながる”という意味です」

――なるほど~

そう言えば、この間、何げなくソラトコに行って→ランチをいただいて→お店のお姉さんと話して→パンを買って→フェルビンデンに来たのも、何となくつながってますね。フシギな出会いです。

 

「それにしても、これだけたくさんのパンを焼くのって、大変なんでしょうね」

と、すごく当り前な事を聞いた。

するとまた、意外な答えが。

「それが、そうでもないんですよ。同じ生地で、いくつも作れたりもしますから。

何より、楽しいんです」

「確かに、パン作りって、楽しそうな雰囲気がします」

 

「試しに一度、パン作ってみませんか?」

「ええー、難しそう~」

「いえいえ、大丈夫。パンがお好きならば、ぜひ体験していただきたいです」

と、笑顔ですすめてくれた。

 

――こんなにおいしいパンを、自分でも作れたら、きっと嬉しいだろうな。

せっかくの機会だし、今度は作ることにも、チャレンジしてみようかな…

新たなパンを知るチャンスかも知れないし。

<DATA>

Verbinden(フェルビンデン)

滋賀県大津市緑町17-8http://verbinden.jp

パン販売:毎月第1、第3火曜日、自宅工房にて13時より

パン教室:単発レッスン形式、事前予約