~カフェ&ランチとパン工房、4つの物語~

~これは、お気楽でちょっと食いしんぼうな、OL兼業シュフの私が出会ったお店のお話です。
居心地が良くて、優しい味わいのメニューが並ぶカフェ&ランチ、月2回だけ販売される、隠れた人気のパン工房。
いろんな人とのジーンとくる出来事などもありました。

フツーの日常の中で見つけた私のワクワクを、アナタにもおすそ分けしたいと思います❤
良かったら、チェックしてくださいね(*^_^*)~

第一話 すべてのはじまりは<soratoko(ソラトコ)>から

オフの日、快晴の空の下でドライブ。キブン上がります↑

――今日は、仕事も家事もお休み!

自由だぁ~~(^◇^)

よく晴れてるし、ぶらりんドライブに出かけよっと♪

 

――どこへ行こうかな~

そうだ、久しぶりに琵琶湖が見たいな。

それから、何かおいしい物を食べに行こう。

今日は、たっぷり野菜とおいしいパンが食べたい気分。

白亜の建物前に、車がぎっしり!

信号の少ない湖岸道路をのんびりドライブ。

守山方面から、太陽に照らされて金色に光る琵琶湖に架かった長い橋を渡る。

黄色に点滅するランプに導かれるように、

道なりに進むと、T字路に突き当たった。

何となく右に曲がってみたら、けっこう見通しの良い道につながっていた。

 

――何だかお腹が空いてきたな。

早速ごはん、ごはん♪

どこか、良さそうなお店ないかな…

 

田んぼや畑が広がる中に、まだ新しそうな住宅が建つ道を進みながら、店を探す。

ほどなく、道の右側に、たくさんの車が停めてあるのを発見した。

抜けるような青空の下に、白壁の建物がよく映えていた。

――これはきっと、何かの店ですね?

これだけ車があるってことは、

もしかして人気のあるお店なのかな。

 

かろうじて空いていた駐車場の一角に車を停めて、建物の玄関に行った。

そこには「OPEN」の看板と、メニュー板が立て掛けてあった。

ランチは2種類、900円!リーズナブルやん。

――ラッキー、期待できそうな予感❤

 

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キレイに整えられた玄関。ウェルカム!って言ってくれてるみたいです(*^^)v

窓の外には、のどかな田園と湖西の山々が。
お野菜たっぷりの料理に、癒される~

ドアを開けると、

すぐにお姉さんが「いらっしゃいませ」と声をかけてくれた。

お店の第一印象、居心地良さそうでホッ(*^_^*)

――だって、初めて入るお店って、ちょっとドキドキするもんね。

 

店の中を見渡すと、入口にカウンターがあった。

その奥には、大きな窓。

そばには木のテーブルが、ゆったりと並べられている。

――うわっ、まだお昼前にして、すでに満席☆

少し誰かと話したい気分だし、ちょうどカウンターで良かったかも。

 

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白い壁と大きな窓、木のインテリアがスッキリした印象。

明るくて開放的なお店でいいな♡

 

今日は「鶏の照り焼きガーリック風味」をチョイス。

スープといっしょに、ころっとした白いパンが出てきた。

きめ細やかで、もっちりしていておいしい!

これは、お料理もおいしいに違いない。楽しみ~

 

カウンターの向こうでは、

二人のお姉さんたちが料理を作っている。時々話をしながら、仲が良さそう…

まるで、どこかのお家に遊びに来たみたいな雰囲気。

 

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ちょっと似たフンイキのお二人。

忙しそうだけど、楽しそう。

 

そしていよいよ、メインディッシュが登場。

お皿のいちばん手前は、鶏料理。

ガーリックの香りに、思わずゴックン…

 

真ん中には、3種類の前菜が。小さな器もセンスがいい。

付け合わせのサラダも、葉っぱがピン!としている。

――野菜たっぷりなメニューって、何か嬉しい。

もりもり食べて、元気をチャージ中~

 

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ひと目で新鮮な様子がわかる野菜たち。

食器もシンプルながらおしゃれで、お店のセンスを感じます。

カワイイ小物と月2限定のパンを、お土産にゲット☆

お腹もココロも満たされました。

さらに、食後にコーヒーと手作りケーキを注文。

――なんて、欲張りなんでしょう…

でも、今日は自分にごほうびdayなんです。

 

 

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たっぷりのコーヒーと、ケーキ、クッキーのデザートプレート。

今日のケーキは、ベイクドチーズケーキ、バニラシフォン、スイートポテトタルトの

3種類がありました。もちろん、飲み物も選べるよ。

 

ほっこりした気分でコーヒーをいただきながら、

ぼんやり過ごすひととき。これも、サイコー…。

お姉さんも、少し手の空いた様子。

――お店のコト、ちょっと聞いてみようかな。

 

「いつ、オープンされたんですか?」

「今年の6月25日です」と、嬉しそう。

「木のインテリアと、景色がいい感じですね。ほっこりさせてもらってます」

「ありがとうございます。

田んぼがあって、向こうに比叡山や比良山が一望できる景色に、

一目ぼれして選んだんです」と、さらにニコニコ。

 

「もしかして、ご姉妹ですか?」

「はい。妹とふたりでやってます」

――どうりで、仲良いはずですね。

 

「お料理も、おいしかったです。

それと、パンも。…こちらで焼いてらっしゃるんですか?」

「ええ、少しだけですけど、私が」

と聞いて、ついつい、あつかましいお願いをした。

 

「もしできれば、少し分けてもらえませんか?」

「すみません。ランチの分だけしかなくって…」

と申し訳なさそう。

――そうですよね。こちらこそ、スミマセン。と、言いかけた時、

 

「今日は、知り合いのパン工房さんから、パンが届いています。

とってもおいしくて、私も大ファンなんですよ。

良かったら、いかがですか?」

と教えてくれた。

 

聞けば、月に2回の午後から、

工房のパンが店頭で販売される日だとか。

実は私、パンが大、大、大スキなんですっ!

ドライブがてらに、おいしいパンを求めて、

あちこち出かけるのも、楽しみな趣味のひとつです。

店頭に並べられたパンは4種類。

どれも食べたいけれど、

秋らしい「栗のパン」と、お姉さんおすすめの「クランベリーとチーズのバトン」を購入。

帰った後の、おやつにしよう。

気に入った時のために、パン工房のハウスカードもゲットしとこ♪

 

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さっきランチしたばっかりなのに、

見るとまた食べたくなってしまうパンたち。

ていねいに仕込んだカンジがするなぁ…

 

お店に飾られた雑貨も拝見。

お人形に、バッグ、ブックカバー、キーホルダーなど、

じっくり見れば、シンプルながら、手の込んだ作品ばかり。

帰りのお土産に選べそうな、手頃な価格なのも嬉しいな。

ファミリーの 温かい気持ちがつまった お店でした(*^_^*)

「カワイイお人形ですね。バッグも素敵です」

お姉さんに話しかけると、思いがけない返事が。

「ドールは妹が、バッグは母が作っています」

「すごい!手作りがお好きな一家さんですね」

 

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バッグはシンプルなデザインで使い勝手が良さそう。

お人形は、家の窓辺にちょこんと座らせたらカワイイだろうな♡

 

さらにお姉さんは続けた。

「実はお店の奥のテーブル、夫の手作りなんです…」

「ええーっ、やさしい~!それに上手すぎる!」

お姉さんは、ちょっと恥ずかしそうな様子。(でも嬉しそう)

 

料理はもちろん、食卓のテーブルも、

店で販売されている雑貨も、家族のお手製だったなんて!

「まさに、家族ぐるみで作られたお店ですね」

「私、ずっと、こんなお店を持つのが夢だったんです」

と、お姉さんはニッコリ。その隣で、妹さんもニコニコ。つられて私も(*^_^*)

 

思いがけないSoratokoの秘密を知って、お店のファンになりました。

今度は友達を誘って来たいな。

 

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<DATA>

SORATOCO(ソラトコ)

滋賀県大津市今堅田1-10-37、℡:090-6328-5407、定休日:日、月